サヨナラのその日までそばにいさせて。



「お、これ懐かしいな」


嬉しそうにアルバムを見ながら話すアキ。



「これ覚えてるよ!確か、空良ん家でお泊りした時だよね」



6才の時にアキと一緒に空良の家に泊まって、家が広くて真っ暗なせいか、心細くなって泣いたんだっけ。


泣いてる姿を空良の使用人が撮った写真だったはず。



「アキ、泣いたよね」


ひひって意地悪な笑顔を浮かべる。



「お前もやろ」


顔を少し赤くし反抗してくる。



< 35 / 474 >

この作品をシェア

pagetop