サヨナラのその日までそばにいさせて。
「お、これ懐かしいな」
嬉しそうにアルバムを見ながら話すアキ。
「これ覚えてるよ!確か、空良ん家でお泊りした時だよね」
6才の時にアキと一緒に空良の家に泊まって、家が広くて真っ暗なせいか、心細くなって泣いたんだっけ。
泣いてる姿を空良の使用人が撮った写真だったはず。
「アキ、泣いたよね」
ひひって意地悪な笑顔を浮かべる。
「お前もやろ」
顔を少し赤くし反抗してくる。