サヨナラのその日までそばにいさせて。
「咲希とはどんな感じ?」
体育館に向かう空良と、保健室まで一緒に向かう。
「どんなんもないよ。今までと全然同じ」
「そう…」
「緊張してた俺は何やってんって感じやし」
「…確かにな」
ハハッと苦笑しながら空良は言葉を続ける。
「それよりさ、アキはもっと落ち込むかと思ってたけどな」
「……咲希が別れたいって思ってんなら、それがあいつにとっても一番やと思って…。結局、俺はあいつを泣かせることしか出来んかった。それに本当のこと何も言えへんかったしな」
「………」