サヨナラのその日までそばにいさせて。



外が暗くなり始め、私は帰ることにした。



「そろそろ帰るね」


散らかしていたものを片付けながら言う。



「なら、送るわ」


テレビを観ていたアキが立ち上がった…が、空良に止められた。



「俺が送る。アキは予定あんだろ?」


「"予定"…ねぇ」


はいはいと適当に返事をし、私に手を振る。



「また明日な〜」


「うん…バイバイ」


手を振り返し、空良の部屋を出る。



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