サヨナラのその日までそばにいさせて。
「こうやって三人で話すの楽しいよね。アキが関西弁話すから余計かな?」
「ははっ、確かに」
「あ、どうしてアキが空良の家に住んでること言ってくれなかったの?」
隣を歩く空良を見上げる。
「あ〜…言いそびれた」
ははって誤魔化すような笑いをする。
「だってさ、アキが一緒に住んでるってことは、アキが転校してくること知ってたんでしょ?」
「咲希を驚かそうとして黙ってたんだよ」
そう言っていつもの余裕の表情に戻る。