サヨナラのその日までそばにいさせて。
久しぶりに三人で楽しく過ごす時間はあっという間に過ぎて、もう寝る時間になった。
お泊り会って言っても、私は客間を借りて寝ることになっていた。
「咲希」
「ん?」
寝る準備をしているとアキが部屋にやってきた。
「今日はありがとうな。また咲希とこうやって過ごせて良かった」
「…私もだよ。アキと久しぶりに楽しく過ごせて良かった」
そう言って笑顔を向けると、アキも優しく笑った。
「…おやすみ、咲希」
「…おやすみ」
布団に入って今日のことを思い出す。
いっぱい笑って、写真撮って、何も知らなかった頃みたいに戻った気がする。
明日はもっとアキを笑顔に出来るかな…。
そんなことを思いながら眠りに就いた。