サヨナラのその日までそばにいさせて。

定期検診-太陽side




「はい、息吸ってー、吐いてー…」


ひんやり冷たい聴診器を胸にあてられる。



「…はい、大丈夫」


聴診器を外すと服着てと言われ、シャツのボタンを閉める。



「どう?苦しいとかある?」


カルテに何か書きながら、言葉だけ俺にかけられる。


俺は病院特有の臭いが漂う診察室にいた。



「別に…最近は落ち着いてるかな」


「そう。ちゃんと定期検診は来るようにね」


「はーい」


ボタンを全部閉め、先生に話し掛ける。



< 42 / 474 >

この作品をシェア

pagetop