サヨナラのその日までそばにいさせて。



「…うん」


「アキは自分がいなくなっても咲希が幸せに笑えますように…ってお願いしてたの」


「…うん」


「アキはずっと自分がいなくなった時の私を心配してくれてた…」


私はアキが幸せな人生を過ごしてほしいと、今の時間を大切に考えてた。



だからアキがいなくなった時も、怖くて何も出来なかった。



それなのに…。



「アキは手術が上手くいかなかったら俺のことは忘れて、幸せになれって…」



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