サヨナラのその日までそばにいさせて。



「…うん」


「バカだよ…。自分の方が怖いのに。不安なのに。私の心配ばっかりして。幸せだったって言って…」


今度の手術だって…。



私、アキに甘え過ぎてた。


アキのこと、ちゃんと理解してあげれてなかった…。



バカは私だ。



涙でぐしょぐしょになった顔を枕に埋める。



「…あいつ、バカだけどさ、それって愛されてた証拠じゃん?」


枕に顔を埋める私の頭を優しく撫でながら、空良は優しい微笑みを浮かべた。



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