サヨナラのその日までそばにいさせて。



「知ってたら撮る時に変な意識するから黙ってたんだよ」


気にするなと微笑むと、空良は私の頭を優しく撫でた。



「アキは死を目の前にして怖くなかったのかな?何で普通に笑えてたのかな…?」


「怖かったと思うよ?でも笑えてたのは咲希がいたからだろ?」



「…っ、そんなこと言ったら、泣いちゃう」


「いいよ、泣いても」


クスッと笑みを零すと、空良は私を優しく包み込んだ。



アキ…、私は空良の言葉の通り、アキを笑顔に出来てた?



それから数日後、アキの容態が急変した。



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