サヨナラのその日までそばにいさせて。
「咲希」
「あ、おはよ」
突然アキに話し掛けられびっくりしてしまう。
「空良知らへん?」
「さぁ…?一緒に来たんじゃないの?」
「そうなんやけど…」
どこ行ったんやろ…と教室を見回す。
「何か用事?」
「あー…ちょっと」
「帰ってきたら伝えておこうか?」
「いや、自分で言うから大丈夫。話の邪魔して悪かったな」
「ううん…」
自分の席に戻るアキを見つめる。
何の用事だったんだろ…。