サヨナラのその日までそばにいさせて。
「それなら、ちょっと話しましょうか」
優しく微笑むふくちゃんの前に俺は腰を下ろした。
「今さー、体育祭の種目決めしてて…。俺、出れへんからあんまりその空間にいたくないっていうか…」
「友達は知ってるの?立石くんのこと」
「いや…空良だけです」
「話す気はないの?」
「ないです。心配かけたくないんで…」
ははっ、て作り笑いを浮かべる。
ふくちゃんは悲しそうな表情で俺を見た。
なんやねん。
先生までそんな顔で見んなや…。
「…ベッド、借ります」
小さく呟き俺はベッドに横になった。
何か腹立ってきた…。