サヨナラのその日までそばにいさせて。
「あなたたち何やってるの?授業は?」
ふくちゃんが帰って来たらしく、教室に帰るように促している。
「えー?僕たち頭痛いんですよー」
「そーそー、だから休ませてよ」
キャハハと笑いながら、なかなか帰ろうとしない。
「ここは本当にしんどい生徒しか来たらダメなんだから、早く授業に戻りなさい。しんどくて寝てる生徒の邪魔をしちゃダメよ」
ふくちゃんが怒ると文句を言いながら帰って行った。
やっと静かになったやん。
はぁ〜…と溜め息を吐いているとカーテンが開けられた。
「騒がしくてごめんね」
「…ふくちゃん、来るの遅いわ〜」
わざと怒ったように言うと、「以後、気をつけるわ」と笑ってカーテンを閉めた。