サヨナラのその日までそばにいさせて。
第3章
アキの居場所-咲希side
「佐藤」
「はーい」
「高峰」
「はい」
出欠を取る数学の先生に返事をしていく。
「立石…立石は?」
返事がないアキの席に目をやる。
「サボってんじゃないですか?」
一部の男子がおどけるように言った。
「なんだー、あいつ、またサボりか…」
呆れたように言って、また出欠確認をし始めた。
確かに、アキは授業をサボり過ぎてる気がする…。
いつもどこでサボってんだろ?