サヨナラのその日までそばにいさせて。



「まぁ、山本は頑張れ」


そう言って手をひらひら~とさせ歩きだす。



「あ、おい!つーか俺、関口だから」


背後から山本…もとい関口の叫ぶ声がしたが無視をした。



あいつ山本ちゃうんや…。


どっから来たんや…山本って。


自分でウケそうになった。



下駄箱で靴を履き替え、校門を出た。



空を見上げれば雲ひとつない青空が澄み渡っていた。



「はぁ〜…なんや俺、今日機嫌悪いわ…」


そう呟いて目的もなく歩きだした。



家に帰るわけにもいかへんし、どうしよ。



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