Blue Eyes princess~藍色の瞳の猫~
とりあえず、策を練ろうと思ったがほんの微かに聞こえてきた数多くの単車の音・・・。
それは、雪たちが近くに来てることを示している。
次第に音はでかくなってきて、黒崎も単車の音に気付いた。
黒崎の口角が上がった。
「来たか」
すると黒崎が立ち上がり、こちらに向かってくる。
何かされると思い警戒するが・・・、私の前に座って縄を解いてくれた。
そのまま連れて行かれると思っていた私は、拍子抜けだった。
「手荒な真似して悪かったな・・・、今から怖い思いするかもしれないけど大人しく待っててな」
と、私の頭にポンっと手を乗せ、優しい眼差しを向ける黒崎。
こいつ、こんな顔もできるの・・・?
噂で聞いてた黒崎のイメージとは少し違う。
何故こんな顔が出来る奴が、悪い噂しかないのだろう・・・。