Three Sounds
「うっせえ、これは地毛だっつーの。お前のそのほうが、変な色だぜ。」
「あんたよりはましなんですけど。」
ヒカルは、ギターを床にたたきつけ、スバルの胸ぐらを掴む。
「ケンカしてる場合じゃないって。」
慌ててアラシが止めに入る。
「ヒカル、他に何曲か作ったんだよね。他のも聞かせてよ。」
あからさまに不機嫌なヒカルは、無言でうなずき、床からひったくるようにしてギターを抱えた。そして、弾き鳴らす。何曲か、披露したものの、どれも最初のと対して変わっておらず、やはりロック系、パンクもどきである。確かに疾走感があって、格好は良い。
「でも、やっぱり俺たちにはそういうの、合わないと思うんだけど。」
と、控えめにアラシ。
「だから、そんなの音楽じゃないっつってんじゃん、分らない?ただの、騒音だね。音楽っていうのはさ…」
「あーもう、うっせえんだよ! 人がせっかく作ってきた曲をダメだししやがって楽しいかよ。はじけてて格好いいじゃんか。」
完全に機嫌を損ねたらしく、ヒカルは怒声と伴に、ギターをなげつけた。
「誰もダメとは言ってないんだけどな。」
思わず後ずさりをするアラシ。彼がこのように切れてしまうことは、クラス内でも多々あった。
「あんたよりはましなんですけど。」
ヒカルは、ギターを床にたたきつけ、スバルの胸ぐらを掴む。
「ケンカしてる場合じゃないって。」
慌ててアラシが止めに入る。
「ヒカル、他に何曲か作ったんだよね。他のも聞かせてよ。」
あからさまに不機嫌なヒカルは、無言でうなずき、床からひったくるようにしてギターを抱えた。そして、弾き鳴らす。何曲か、披露したものの、どれも最初のと対して変わっておらず、やはりロック系、パンクもどきである。確かに疾走感があって、格好は良い。
「でも、やっぱり俺たちにはそういうの、合わないと思うんだけど。」
と、控えめにアラシ。
「だから、そんなの音楽じゃないっつってんじゃん、分らない?ただの、騒音だね。音楽っていうのはさ…」
「あーもう、うっせえんだよ! 人がせっかく作ってきた曲をダメだししやがって楽しいかよ。はじけてて格好いいじゃんか。」
完全に機嫌を損ねたらしく、ヒカルは怒声と伴に、ギターをなげつけた。
「誰もダメとは言ってないんだけどな。」
思わず後ずさりをするアラシ。彼がこのように切れてしまうことは、クラス内でも多々あった。