Three Sounds
『それぞれの音楽を一つにする』。そんなことができるのか、俺には分らなかった。
でも、ユキネの言うことは、きっと正しい。不覚にも、俺は二人の前でとった自分の行動がなんだか恥ずかしくなってきた。よく考えてみれば、その通りだ。俺だけの音楽じゃない。三人分の音を、詰め込んで作らなきゃいけないんだ。俺は、様々な音符を浮かべては消して、頭を抱えていた。
「たった三日でよくまあ変わったじゃないか、パンクボーイ。」
と、スバル。スタジオ内は、優しくも熱い音の余韻で満たされていた。
「すごいと思うなら、素直に言えばいいのに。でも、こないだとはぜんぜん違うよな、なんで?」
と、アラシも感動と驚きを交えた瞳でヒカルと、その手に抱えられたギターに目をやった。
「でも、そういうことだったのか。一昨日の夜、電話が鳴ったと思ったら、あんたからでさ、いきなり好きな曲を聞くんだもの。」
スバルが、納得するように大きくうなずいた。対してヒカルは、ごく満足そうに弦をつまんで遊んでいる。
「俺、思いついたわけだ。お前らの好きな曲を足して三で割ったわけだぜ。
でも、ユキネの言うことは、きっと正しい。不覚にも、俺は二人の前でとった自分の行動がなんだか恥ずかしくなってきた。よく考えてみれば、その通りだ。俺だけの音楽じゃない。三人分の音を、詰め込んで作らなきゃいけないんだ。俺は、様々な音符を浮かべては消して、頭を抱えていた。
「たった三日でよくまあ変わったじゃないか、パンクボーイ。」
と、スバル。スタジオ内は、優しくも熱い音の余韻で満たされていた。
「すごいと思うなら、素直に言えばいいのに。でも、こないだとはぜんぜん違うよな、なんで?」
と、アラシも感動と驚きを交えた瞳でヒカルと、その手に抱えられたギターに目をやった。
「でも、そういうことだったのか。一昨日の夜、電話が鳴ったと思ったら、あんたからでさ、いきなり好きな曲を聞くんだもの。」
スバルが、納得するように大きくうなずいた。対してヒカルは、ごく満足そうに弦をつまんで遊んでいる。
「俺、思いついたわけだ。お前らの好きな曲を足して三で割ったわけだぜ。