ご主人様はお医者様
どのくらい眠ったんだろう――?
体はだるいし、頭はぼんやり……。
「のど…乾いた」
私はのそのそと起き上がって冷蔵庫を開けた。
でも、中には――、
「何も無いや……、ははっ」
買い置きしておいたミネラルウォーター、ここには無いんだった。
すでに心にも体にも染み込んでしまった先生との生活。
全てをリセットするためには、相当な時間がかかりそうだよ。
私はシャワーを浴びてから香澄にメールの返事を返した。
明日は休みだし、気分転換に夜遊びでも何でも付き合ってやろうじゃない。