ご主人様はお医者様


それから……、



寮に帰った私は、意を決して実家に電話をかけた。



「300万貸してくれる?」



の第一声に、母親は暫く無言・・・。



「小春!!あんた何考えてるの!?バカ」


「そうだよ、バカでゴメンね!!でもお金貸してっ!!」



逆切れのお手本のように歯向かって見たけど、結果は惨敗。




自力で稼ぐしかなさそうだ……。




私は、師長さんに頼み込んで夜勤ずくめの強行シフトを組んでもらうことにした。



仕事に打ち込んでいれば、先生のことを考えることも無い。






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