ご主人様はお医者様


「僕は君が好きだよ。
いつも君を見てた。でも、僕より先に君を見ていたのは高木先生」



そう言って森先生は深く息を吐いてこう続けた。



「見合いしつつ君を独り占めなんて許せなくてさ、効果的にばらしてやったつもりなんだけど!」



効果的にばらす!?



「なっ、なんですか!?それっ…………」



怒る私を上目使いで見て、ニヤッと笑った。



まるでカワイイ顔した悪魔だ――…。




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