ご主人様はお医者様


「さびしいって顔されて、寝てられるほど俺もひどい男じゃないんでね」


「彬…………」


「…………小春」



彬は体制を変えると私をベットに押し倒す。
白衣の裾からスルリと滑り込んでくる彬の手――――。



「あのっ、仕事中ですし」


「ああ、知ってる」



でも、やめてほしくない。
だって彬が好きだから…………。



「キス、していいだろう?」



彬に耳元でそう囁かれ、私はコクンと頷いた。




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