ご主人様はお医者様

私がゆっくりと目を閉じると、温かくて柔らかな唇がそっと重なる。


確かにこんなふうにキスをするのは久しぶりだ。


私の寂しさを埋めるような優しいキス――――…



「……ぁ…んっ」



私の甘い吐息が漏れると彬のキスは激しさを増す。


やがて首筋から胸元へと降りていく唇。



「やばいな、止められなくなりそうだ」



そう呟くと、自制するように私から体を離した。




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