ご主人様はお医者様





「はーーっ……」


「小春っ!何ため息吐いてるの!?辛気臭いよ」



午後の検温の準備をしている私に香澄が声を掛けた。



「ん?ゴメン。なんでもないの」



なんて……なんでもなくないんだ――…



離れ離れは寂しいって私の気持ち分っているくせに、彬はどうして一緒に行こうって言ってくれないんだろう――!?




< 163 / 304 >

この作品をシェア

pagetop