ご主人様はお医者様

そういわれて泣いてることに気が付いた。


仕事が辛かったんじゃない――


自分のヤキモチで、彬と言い争いになってしまったことが悲しかった。




私が沢木さんに肩を抱かれても何も言えなかったように、彬も平賀先生のことを避けたりは出来ないんだ。


そんなことわかっていたのに、彬のことだけ責めたりして・・・




私、子供だ――…自己嫌悪。




「……やだ、彬の傍がいい」




一緒にいたいんだもん・・・






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