ご主人様はお医者様


私は、頭をぶんぶんと振って気持ちを切り替えようとした。


今は、エコー室へ無事にたどり着いて……患者さんを連れて病棟へ戻ることが先決!!


よし、行こう!!



歩き出したその時、後ろからポスンと大きな手が私の頭を叩いた。



「しっかりやれよ」



耳元でそう言って私を追い越していく。



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