ご主人様はお医者様


――――彬!!



「はいっ」



私の返事に、彬は振り向かずに小さく手を振ってくれる。


沈んでいた気持ちが急に軽くなって、今すぐその背中に抱きつきたい気持ちで一杯になった。



彬、大好きっ!!ありがとう。



思わず緩んでしまう頬を両手で抑えて、再び歩き出した。


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