ご主人様はお医者様
沢木さんとは気まずい別れ方しちゃったし
しかも、彬とのことがばれちゃうし
あ、口止めするの忘れてた……。
「私、ばかだ。何やってるんだろう」
「……ほんと、ばかだ……」
――へっ!?
「お仕置き決定だな。覚悟、できてるんだろうな?」
その瞬間私の体はフワリと宙に浮く。
「うあっ、彬っ!!」
いつからそこにいたのっ!?
彬が後ろにいたなんて全然気が付かなかった。
「ごめんなさいっ…おろ、おろしてっ――」
「ああ、降ろしてやるよ。風呂場かベットでね」
――う、うそっ///
まるで荷物のように肩に担がれたまま、私は部屋まで連れてこられた。
「降りるのどっちがいい?ま、小春に権限はないけどな」