ご主人様はお医者様
「あ、彬?
わからせるって…そのっ……」
「言わせたいの?わかってるだろう」
――わかってる……よ。
彬のお仕置きはいつも甘くて、苦しいくらいに私の心をたくさんの愛情で満たしてくれるんだ。
「……ごめんね、彬。
ごめ……んっ」
彬との長い夜の始まり――、その合図はやっぱりキスから・・・
「……んっ」
思わず漏れる私の声を飲み込むように、彬はもう一度唇を深く合わせる。
それから彬は上半身だけ起こして上着を脱ぎ捨てた。
痩せているのに筋肉質な引き締まった体に、いつも見惚れてしまう。
「小春、そんなに見つめるなよ?
その顔、誘ってるとしか考えられない」
「ちがっ……」
クスクスと笑いながらゆっくりと私の上に覆いかぶさると、またキスをしてくれる。