ご主人様はお医者様


「小春……よくできました」



その言葉の後には甘い口づけが待っていた。



最初は優しく、愛おしむよに――…


やがて激しく、求めるように――……。


彬は私のエプロンをシュルリとはずし、片手で器用に脱がし始める。



「やっ、あ…、あの、お、お風呂わいてるよ」


「クスッ、それずいぶん大胆な誘い方だな」


「ち、ちがうっ……」


「違わないだろう?」



彬は私を抱きかかえると、バスルームへ向かう。







< 260 / 304 >

この作品をシェア

pagetop