ご主人様はお医者様
お風呂につかりながら、彬は私を抱きしめる。
「やっぱり小春はかわいいな」
「……ぜんぜん可愛がってないじゃない」
「いや、からかい甲斐があって癒される」
「いじめられてるとしか思えませんっ」
「そう?」
――そう!?って。
もう、信じられないっ!!
・・・それって重度のSですよ。
「怒った?でも、小春の傍が一番いい」
そんな風に耳元で囁かれると、どうでもよくなっちゃうんだけどね。
「私も、彬の傍が一番いいっ」
温かいお風呂で温かい気持ちになって――、
身も心も満たされたのは言うまでもなく・・・
一緒にご飯をたべて、隣で眠ることがこんなにも幸せだって改めて感じた。
――…また、彬の居る日常が始まる。