ご主人様はお医者様


・・・でも、


電話の向こうでたくさんの人の声――!?


まるで病院のような・・・



――『平賀先生、もうすぐ救急車到着します!!』


――「わかったわ、すぐ行くから』


ん!?


「救急車…?ですか」


――『ああ、ばれちゃった?ここうちの病院。
今病棟に急変の患者がいて高木君はその対応中よ。

これからCPAの患者が来るの。

忙しいのよ!電話には出られないの!!」


「な…んだ」



思わずホッとした。


でも平賀先は電話を切ろうとしない。






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