ご主人様はお医者様


「少し、遠回りしてもいいか?」


「え?う、うん」



そういったまま彬は無言のまま。


車をだいぶ走らせた。


日が落ち初めて夕闇に染まるころ、彬はとある場所で車を止めた。



「降りるぞ」


「え?うん」


言われるがまま私は車を降りて彬について行った。



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