ご主人様はお医者様


スヤスヤと寝息を立てるご主人様――。


いつも完璧で隙のない先生でも、寝顔は無防備だ。



長い睫毛、

スラリと高い鼻、

形の良い唇、



膝から伝わってくる先生の体温。



あったかい――…。





今まで仕事以外で話すこともなかった先生。


なのに…、


一緒に住んでて、しかも私の膝で眠って居るなんて。



不思議――。


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