ご主人様はお医者様



いつの間にか私もウトウトとしてしまったみたい。



誰かが私の頭を撫でていてくれて、なんだかとっても安心できる。



『小春……』



そう名前を呼んで、優しくキスをくれる。



そんな夢を見た。





「…ル、ハル!!」



「ン……、まだ眠い」



「いい加減起きろ!!
そろそろ仕事に戻らないと」



「しごと?……仕事!!」



その言葉に私は一気に夢の世界から引きずりだされる。

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