ご主人様はお医者様
ええっ、風呂っ!!!!
沸いてますけど……、
お風呂は確かに沸いてますけど。
先生と一緒に入るのっ????
「本気……ですか?」
恐る恐る聞き返すと、先生はグラスのワインをグイッと飲み干して立ち上がる。
「ごちそうさま。じゃ、行こうか?」
「おおおおお風呂にですか」
「ああ、そうだけど……、なんて冗談だよ」
「ええっ!!冗談!?ですかっ」
なんだぁ……よかった。
助かった――――。
「なに?そのあからさまに“助かった”みたいな顔」
「えっ?そっそんなことありませんっ」
「じゃあ、一緒に入りたかった?」
「もーーーう、意地悪しないで下さい。
タオルも準備してありますから早く入ってきて下さい」
「冗談だって。そうムキになるなよ」
先生はそう言いって笑いながら、バスルームへ入って行った。