ご主人様はお医者様
*同じベットで
コーヒーの良い香り・・・
カチャカチャと食器の触れ合う音が聞こえる。
誰かが朝食の準備でもしているんだろうか……。
そう考えながら、しばらくウトウトとしていた。
誰かが――!?
「先生!?」
ヤバイ、寝坊した!!
私が跳ね起きると、かけられていたブランケットがバサリと落ちた。
「おはよう、ハル。よく寝ていたね」
ダイニングテーブルの椅子に座り、コーヒーを飲みながら新聞を読む先生。
「おはようござい……ます///」
先生の顔を見たとたん、あのキスが蘇る。
とたんに顔が熱くなってしまう。
多分、耳まで真っ赤だろう……。
なのに、どうして、この人はこんなに平然としているの?
もしかして、あれは夢??
いや、そんなはずないよ――。
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