ご主人様はお医者様
先生の部屋にあるのはキングサイズのベット。
シルクのシーツは私が今日取り替えたばかり。
バタンとドアが閉まると、私の心拍数はさらに急上昇する。
「せんせっ、降ろしてくださいっ」
「ダメ、却下」
ドサッっと無造作にベツトに降ろされると、滑らかで少しひんやりとしたシーツに体が沈み込む。
「ハルが傍にいてくれれば、今夜もぐっすり眠れそうだ。
……でも、その前にさっきのご褒美の続き」
「先生、あのっご褒美なんてもらえません」
「どうして?魚焦がしたから?……じゃあ、お仕置きってことで」
「お仕置きっ!?」
「覚悟は?」
覚悟っ!!!!?
“ピリリリリリ・・・・”
「センセっ、電話がっ……出ないと」
「いいんだ」
先生は片手を伸ばすと、ベット脇のサイドテーブルでなっている携帯電話の電源を落した。