ご主人様はお医者様


「先生っ?今、なんて……」


先生も私の事が…スキ?


「なに?さ、もう上がろうか」



先生は、それ以上何も言ってくれなかった。


私は先生の気持ちを確かめて、それから先の言葉も期待してしまっていた。




付き合おうとか、


そういうことを…………。




なんて欲張りなんだろう。







先生はお風呂から上がると、私の丁寧に体を拭いてくれて髪を乾かしてくれる。


それからはいつものように、私を抱いて眠る。


先生に抱かれて眠るのはとても心地よくて幸せで――、


その先の言葉なんて必要が無いんじゃないかと思ってしまったんだ。


ううん、


こうして居るためには、これ以上の何かを求めてはいけない気がして――、


確かめるのが怖かった…………。





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