ご主人様はお医者様
*先生の秘密
“ピピピピピ・・・”
温かい布団の中から腕だけ伸ばして目覚まし時計のアラームを切る。
ん――、もう起きないと。
もぞもぞと起き上がろうとすると、もう一度布団の中へ引きずり込まれる。
「もう少し寝てれば?」
「ダメです、朝食の準備をしないと……」
「いいよ、簡単に済ませればいいんだから」
「だめです!先生も起きて下さい!!」
「じゃあ、キスして?」
「ええっ!?」
そんな私の顔を覗き込んで、先生は意地悪そうにニヤッと笑う。
「ハル、おはようのキスは?じゃないと起きない」
ほら、とでも言うように、先生は自分の唇を指差す。
「わかりました。ちゃんと起きて下さいね!」
仕方なく自分から先生の唇へキスをする。
でも……、
キスだけでは終らない。
「せん…せい、これから仕事」
「大丈夫、シャワー浴びればいい」
そっ、そういう問題じゃ///
……だから、キスしたくなかったのに!!!!