ご主人様はお医者様


「うそっ!!」


「本当。前にもプチ告白したけど……気付いてなかったでしょ?」



あっ……、そういえばずっと前にスーパーの前でそんなこと言われたような。



「僕と付き合って欲しいんだ。だめ?」


「ダメって言うか、その、今は……」





今は……、


高木先生の使用人だし、


私は先生のことが好きなんだもん。





「ふーん、そんなに高木先生がいいの?」


「えっ!?」




高木先生って言った!?


一瞬で心臓が跳ね上がって、ドクドクと鼓動を早める。


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