ご主人様はお医者様



時計を見ると、もう14時。



ヤバイ!!完全に遅刻だ……。



完全にパニック状態の私の目に飛び込んで来たのは、テーブルの上に置かれていたメモ。


手にとって見ると、森先生の字でこう書かれていた。




【――及川さんへ

今日は夜勤の日でしょう?

よく寝ていたから起こさずに仕事に行きます。

鍵は玄関の靴箱の上にあるからね。

じゃあ、職場で――】




夜勤!?


そうだった、私夜勤だったんだぁ、よかったぁ――。


ううん、全然よくない!!


よくないよ!!!!


このメモからは、肝心なことが何も分らないじゃない!!!!


つまり、しちゃったかどうかって事が!!!!


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