ご主人様はお医者様
先生が立ち止まったのは、仮眠室の前。
無造作にドアを開くと私を押し込んで、後ろでにドアを閉めた。
“ガチャッ”
鍵の閉まる音がやけに大きく響いて、私の鼓動はより早く脈打つ。
無言でジッと見据える先生と、私。
まるで、
『蛇に睨まれた蛙』
怖い――――!!
小さく息を吐くと、先生は静かにこう言った。
「……昨日、森と一緒にいたのか」
いつもと違う先生の声。
「誰の許可を得た?」
「許可って……、無断外泊の事は謝ります。でも」
「ハル、お前は俺のものだろう」
そう言ったと同時に、先生は私をベットに押し倒した。