ご主人様はお医者様
「やめてくださっ……」
先生は私の白衣のボタンを無理やり引きちぎる。
やだ……、
こんなのやだよ!!
確かに私は何度も先生に抱かれてきた。
でも、それは先生の愛情を少なからず感じていたからだ。
それなのに、こんな……
こんなふうに抱かれるのはイヤだ――…。
“パシンッ・・・”
私は思い切り先生の頬を叩いた。
「先生、やめてください……」
先生はハッとしたように動きを止め、私の上に覆いかぶさった体をゆっくりと起こした。