田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
中に入ると空気がひんやりとして気持ちよかった

病院のような悪臭もない

初五郎はゴザを敷きそこに初義を寝かせた

シイエも義輝を下ろし皆その場にへたりこんだ

「なんで…なしてこがん事になったとやろか…この子がなんばしたとね?なんでこがん惨い死に方せんばとね…」

シイエは独り言のように言い続けた

初五郎も同じ気持ちだ

しかしこのままでは…

初義はきちんと送ってやらなければならない
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