田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
そんな奥様の様子を源さんだけは見逃さなかった

すかさずヨッコに言った

「ヨッコちゃん…番頭さんをお風呂にいれてあげなさい」

ヨッコは静かにうなづくと番頭を奥へ連れて行った

奥様はへたりこんだ

「大丈夫か?びっくりしたなあ…」

「大丈夫です!よかった…本当によかった」

奥様は自分に言い聞かせるように何度も何度も繰り返していた
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