田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
奉公先である花屋に到着した

「花幸」

掲げられた看板にはそう書かれている

はじめにシィエ達を迎えたのは色とりどりの美しい花々だった

田舎ではみたことがない美しい花がたくさんの桶に入って店先に並んでいる

「うわ!綺麗か花のいっぱいあるっ何の花やろうかヨッコちゃん」

「田舎では見た事なか花ばっかやね」

「おかやんが言いよったごと長崎にはいっぱい知らん花のあるとね」

長崎に着いてからシィエ達は目が回るくらい興奮の連続だ

目に飛び込んでくるものすべてが珍しくて仕方がないのだ
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