田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
シイエは山の土と山の花で苔玉を作った
もうあの時の花を枯らしていたシイエではない
根を傷つけることのないようにひとつひとつ丁寧に仕上げていく
シイエは三日かけて籠いっぱいの苔玉を完成させた
番頭が迎えに来ておかやん達への挨拶もそこそこに苔玉を見てつぶやく
「シイエちゃん…やったね!これなら絶対売れるばいはよう店に持って帰ろう」
「うん、急がなきゃ!」
慌ただしい三日間が過ぎてシイエは番頭と共に田舎を後にする
「おかやーん!おとやーんまたくるけんね!」
シイエは二人が見えなくなるまで手がしびれるまで振り続けた
もうあの時の花を枯らしていたシイエではない
根を傷つけることのないようにひとつひとつ丁寧に仕上げていく
シイエは三日かけて籠いっぱいの苔玉を完成させた
番頭が迎えに来ておかやん達への挨拶もそこそこに苔玉を見てつぶやく
「シイエちゃん…やったね!これなら絶対売れるばいはよう店に持って帰ろう」
「うん、急がなきゃ!」
慌ただしい三日間が過ぎてシイエは番頭と共に田舎を後にする
「おかやーん!おとやーんまたくるけんね!」
シイエは二人が見えなくなるまで手がしびれるまで振り続けた