田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
長崎での暮らし
朝の光が二人の少女の顔を眩しく照らす

長崎での暮らしが始まったのである

「うーん…シィエちゃん起きらんばばい」

「うん…わかっとるばってんさぁ…布団の気持ちよかけん起ききらんとさね」

「そうさね、これから寝るとも楽しみになるばいね」

布団の中でそんな会話を交わしているとおキヨさんの声がした

「二人とももう起きなさい、今日から私の手伝いをしてもらいますよ皆が起きる前に支度せんばいかんとよ」

「はーい!」

二人は布団を片付けおキヨさんの後ろからついていった
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