田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
幸枝の人脈は幾度となく店を救ってきた

今回も…国夫にそんな思惑があったのかもしれない

軽い思い出し笑いを浮かべる幸枝に国夫は話を続ける

「なにか思い当たる事でもあるんか?」

「いいえ…なんでもありませんよ、他の花屋さんにも伺いをたててみましょう」

二人で頭をひねりあれこれ知恵を出し合うも策は無いかに思われた

しかし…店の信用に関わるのだ

「なんとしても揃えなければ」
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