田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
見兼ねたおかやんがシィエを諭す
「シィエがそげんするけんか花がかわいそうかやろ?」
「そばってん…ここにも植えたかと…どげんしたらよかと?」
シィエはただ好きな花に囲まれて暮らしたいだけなのだと涙ながらに訴えるも、おかやんは続けた
「山ん花は山にしか咲ききらん…山に咲くけん綺麗かと…そげんできとるとよ」
二人の言い合いは続く
「そしたらこげん綺麗か花はここには植えられんと?」
「そげん事はなか、種ば蒔いて育ててみたらよかさ」
「そうばってん…ここの田舎にはそがん種売っとらん…」
「そうさな…シィエー長崎にはあっぞ」
「長崎?姉ちゃんたちがおるとこね?」
シィエの顔がぱっと明るくなった
長崎に行けば好きな花の種が買えるかもしれないのだ
「シィエがそげんするけんか花がかわいそうかやろ?」
「そばってん…ここにも植えたかと…どげんしたらよかと?」
シィエはただ好きな花に囲まれて暮らしたいだけなのだと涙ながらに訴えるも、おかやんは続けた
「山ん花は山にしか咲ききらん…山に咲くけん綺麗かと…そげんできとるとよ」
二人の言い合いは続く
「そしたらこげん綺麗か花はここには植えられんと?」
「そげん事はなか、種ば蒔いて育ててみたらよかさ」
「そうばってん…ここの田舎にはそがん種売っとらん…」
「そうさな…シィエー長崎にはあっぞ」
「長崎?姉ちゃんたちがおるとこね?」
シィエの顔がぱっと明るくなった
長崎に行けば好きな花の種が買えるかもしれないのだ